二回目の赤い糸~失った彼女を取り戻すために~
港は、赤く輝く夕焼けのなか家に向かっていた。

ガチャ。

家に入ると美春の部屋に向かい必要なものを鞄にいれ始めた。


「あ、、、。これ、、、。」

美春の大好きな本『二回目の赤い糸』が目に止まった。

美春はこの本をとても好きと言っていた。憧れると言っていた。

なぜ、憧れるのかは教えてくれなかったけど、、。

その本から四つ折りに折り畳まれた髪が床に落ちた。

「ん?なんだろ。これ。」

紙を広げてみると、

『港と、一緒にしたいこと。』と書かれていた。

「えっ、、。これって、、、。」

読み上げると、一緒にしたことに丸をされていた。

港と、遊園地。港と、旅行。港の家族と私の家族でピクニック。

「あああ。遊園地で確か美春がコーヒーカップ回しすぎて結局あまり乗れなかったっけ。ピクニックは、風が強すぎて外じゃなく中で食べたな。美春、結構しょんぼりしていたなぁ、、、。」

港は、美春の笑顔と楽しかった思い出を思い出すと涙がこぼれ始めた。

「っっっ!!!!み、、、美春っ!!!!!」

そして最後には、港と結婚する。とかかれていた。

「み、、、美春っ!!!!なん、、何で、、美春が、、、、、記憶喪失に!!!」

港は泣き崩れた。

「み、、、美春!!!」

港は気が済むまで泣き叫んだ。
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