ねぇ、どうして君は【First】
「えっ…あ、その…」
「ふふっ。照れなくていーよ。待ってて呼んでくるから」
「え、ちょっと…!」
呼び止めようとしたけど時すでに遅し。
男の子がマナ君を呼びに行ってしまった。
教室でマナ君に話しかけてる男の子が、外にいる私を指差す。
するとマナ君は顔を歪めながら私の方に近づいてきた。
「…なんか用?」
さっきの女の子と話す時とは全く別の、冷たい声。
私…そんなに嫌われてるのかな。
そんなことさえ思えてきてしまった。