ねぇ、どうして君は【First】
「…さむ」
手が震えてることに気付いた。
今は11月。寒くて当然、か。
携帯を開いても、マナ君からの連絡はない。
…来れないなら連絡してくれればいいのに。
「えっうそ」
時計を見ると、時刻はもう16時を回っていた。
まさか自分が6時間以上こんなとこにいるなんて思ってなかった。
そりゃ寒いに決まってるよね。
こんな時間になっても、私からマナ君に連絡していない。
なんか、する勇気がなくて。