ねぇ、どうして君は【First】
私のお父さんはとある会社のいわゆるお偉いさんで。
会社で海外事業を始めたらしく、そのための第一歩であるパリ支社の責任者を任された。
もちろん私とお母さんもついていく。
だから、私にはもう時間がない。
知ってるのは、クラスのみんなだけ。
余りにも急だったからみんなに驚かれて必死に止められたけど、もう決めたことだったから。
もしマナ君がみんなみたいに必死に止めてくれたら、もしかしたら私1人でも残ったかもしれない。
マナ君が浮気を始める前だったら、私は真っ先にマナ君に相談してただろう。