ねぇ、どうして君は【First】
「ねぇ桜?もう別れた方がいいよ」
私がここに来たのは、ハルのその言葉が聞きたかったからかもしれない。
マナ君と別れる勇気のなかった私の背中を、押してほしかったからかもしれない。
「うん。別れる、ね」
どーせ、もうあと4日で会えなくなるんだから。
マナ君も、その方が嬉しいよね?
「月曜に学校で言う、ね…」
「うん」
最後くらい、私に笑ってくれるかな?
笑ってほしいな。
もうばいばいだね、マナ君…。