ねぇ、どうして君は【First】
「だって桜…!」
「うんありがとハル。ほら、教室行こ?」
私はハルの手を引いて教室に向かった。
「はぁもう!マジであり得ない!桜も何か言ってやればいいのに!」
バン!と鞄を机に乱暴に置くハル。
「ハルがそんなに怒ったって意味ないでしょ?」
マナ君の浮気は、彼女である私の責任。
私に愛想を尽かしたんだよ、きっと。
「でも桜、いいの?だってあんた…」
「…うん。わかってる」