ねぇ、どうして君は【First】



「…ごめん。もう決めたことだから。他のクラスの人には、言わないでね」




「そ、それはいいけど…」







そうしてクラスのみんなの視線は、廊下へと向けられた。



そこを通って隣の教室に入っていく男女。





その男の方は、マナ君。








「ほんっとにあり得ねぇよな、羽瀬のやつ」


「あたし達の桜ちゃんをこんなに傷つけて!」



「え、ちょ、みんな…?」






私別に傷ついてなんか…。




………。








傷ついてる、か。


ハハ…。





ただ気にして無いように振舞ってるだけ。


要はただの強がり。





< 7 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop