椎名君とエトセトラ(完)
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥てめぇは」
チッと、怒りのこもった舌打ちと、盛大なため息。
怒ってるんでしょうどうせ。
あんたは私にはいつだって冷たいもの。
好きなのに素直になれなくて全然可愛くない私なんかには、ゆりあちゃんみたいな笑顔をみせてもらうなんてできるわけないもの。
これ以上椎名の怒った顔見たくないの。
だから、もう話しかけないで‥‥‥‥‥。
自分の中で自己完結をし、私はそのまま机に顔を伏せる。
だけどそれはすぐに、椎名の腕によって引き起こされる。
グイッ
「っきゃあ!」
なっ、なななななに!
「‥‥‥‥ちょっとこっち来い」