椎名君とエトセトラ(完)
椎名 豹
目がさめるくらいに綺麗に染め上げられた金髪を、いつも綺麗にセットしている嫌味な美形野郎。
一見チャラそうだし、ちょーヤンキーなのに、入学式の時に早くも上級生に目をつけられボコボコにされていた男子たちを助けて、その先輩たちをヒーローみたいに逆にボコボコに殴り返して懲らしめてる姿をみて、惚れた。
うん。わたし強い男好きなんだもん。
しかも優しいし。
超好き。
ま、死んでもこんなこと言いたくないけど。
「ねえ、あんたたち2人さ確か仲よかったよね?」
同じクラスで、私の唯一の友達である里穂が、何か企んだようなわるい笑みを浮かべ私たちの前に立ちはだかった。
「は?やめてよ里穂。
椎名みたいなうんこやろーと仲良いわけないじゃない」
「水城、女子がうんこなんて言うんじゃねえ。あ、お前は女子に含まれてなかったっけ」
「‥‥‥‥‥‥‥殺す」