Pleasureー自由の元姫ー
だけど私は容赦無く言葉を紡ぐ。
「はぁ?何言ってんの?私はアンタの”遊び”になった覚えもないけど。」
「…っ」
「私と”付き合った”だとか”遊び”だったとかは、アンタの妄想だけにしてくれる?そこの被害妄想女に勘違いされたら困るんですけどー。」
「なっ、」
「あ、妄想男と被害妄想女で、お似合いかぁ。ピッタリだねっ、お幸せに〜」
言い返す隙を微塵も与えず言い切れば、最後にニッコリ笑顔をプレゼントする。
この笑顔は、バカなら誰でも効く私の必殺技。
「〜〜〜〜〜っ」
……あ、真っ赤になってる。
これは貶された羞恥心からなのか、はたまた私の笑顔に殺られたからなのか。
心の中で半分ずつが格闘って感じ?
ふふふ。笑っちゃう。
暴走族総長って言っても大した事ないのね。
そう、見下した目で2人を見ると、玖山は唇を噛み締め、小西は―――泣き出した。
「っあた、あたしの悪口は言っていいけど、大地の悪口は言わないで…っ」
ボロボロと目から涙が落ちていく。
……なんて、嘘くさいんだろう。