Pleasureー自由の元姫ー
フッ、と微笑したあと美紅に伝えるべく口を開く。
「柚木が、ここ一帯は全部一ノ瀬が仕切ってる、そう言ってたでしょ?」
「はい!それに結莉様が機嫌がいいことと関係あるのですか?」
「ええ、それはそれは大いにね」
「続きが知りたいですわ!」
うふふふふ、今の私は機嫌が最高潮だから何でも話しちゃう。あはっ。
「あの倉庫も一ノ瀬のモノ。つーまーりー、」
「つまり!?なんですの!?」
焦らす私に興奮気味の美紅。
早く聞きたい、と顔前面に表わしている。
「一ノ瀬の力であの倉庫ごと制圧できる、ってワケよ」
「なるほど...!さすが結莉様!」
あー楽しみ。
私を侮辱したこと、せいぜい後悔するといいわ。
玖山と小西、絶対潰してやるんだから。