Pleasureー自由の元姫ー
「っ、だ、大地の彼女だか、」
「”彼女だから”、そう言いたいの?……バッカみたい。彼女だからって、私と玖山の話にアンタは必要ないの。」
「…でもっ、」
「一々うるさいわね。一回で聞きなさいよ。」
「……っ!」
私の手を煩わせないでよ。
さっさと話つけて、ここから出たいんだから。
小西に邪魔されてちゃ前に進めないのよ。
ふぅーっ、と大袈裟なほど溜め息をつくと、玖山が私に歯向かってきた。
「お前…っ、リサにそこまで言う必要ねぇだろ!」
「はぁ?言っとくけど、アンタにも言いたいことはあるのよ。……黙って聞け。」
自分でも驚くほど低い声が出た。
でも、歯向かってきた玖山が悪いんだよ?
玖山も小西もうるさいんだから。
静かにしてよね。
耳がキンキン痛くなるわ。
数秒の間の後、深呼吸してから口を開く。
「………大体、”悪口言わないで”とか、ふざけんなって感じ。」
―――そして、私の貯めてた文句を吐き出す時が来た。