消毒。


嫌だ…嫌だ…
ここまできたら気持ち悪いとさえ思えてくる。

押し返そうとするが男の人の力にかなうはずもなく、菜々美はされるがまま。


理人……
涙がポロリとこぼれたその時。


「菜々美!!!」

勢い良く個室のふすまが開けられた。


やだ見ないで…



理人…


「っ!?何やってんだよてめぇぇっ!!!」

理人は雪亜の胸ぐらを掴んだ。


「理人!やめて!」

「うるせぇ!菜々美は引っ込んでろ!」

どうしよう…
雪亜くんの顔はもう真っ青だ。


「理人!!」

わたしは雪亜くんの胸ぐらを掴んでいる理人の背中に抱きついた。


「おい!!なな

「大丈夫だから!だから、もうやめて…」

抱きついた腕に力を入れる。

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