消毒。
消毒。



「あ、あの…理人…痛っ」

玄関に入った瞬間、壁に押し付けられた。


何が起こっているか分からず前の理人を見てみるとその顔は見たことないくらいの辛そうな表情。


「理人…っ…ごめっ…んね…」

どれだけ理人を悲しませてしまったのかこの表情を見れば嫌でも分かってしまった。

自分が情けなく涙が出てくる。


「何キスされてんだよ…俺が、消毒してやる。」


……消毒?

訳が分からず首を傾げるとあっという間に唇を塞がれ、目の前にある理人の顔に目を見開く。


「んっ…ふ…ん…りひ…と…」

されるがままの深いキスに自然と声がもれる。


限界になり理人の胸を押す。

そうするとやっと唇を離してくれた。

< 15 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop