え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
なんて言ったらいいんだろ……
もちろん、振られた訳じゃないし、陽のこと、嫌いになった訳でもない。

でも、そしたらなんで?ってなるよね。


「……ねぇ、春華?顔色悪いけど、大丈夫?」


「そ……かな……」


なんだか、隣にいるはずの麻里の声が随分遠くから聞こえてくる気がする。


クラクラする、気持ち悪い。


ああ、そういえば最近、あんまり眠れてなかったなぁ、と思った。


グラリと視界が傾いた。

「春華……⁉︎はる……」


焦ったような麻里の声を聞きながら私は意識を手放したーー……







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