え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
嬉しい。


心配してくれてありがとう。

本当はそう言いたい。


本当は裕くんがなんとなく、仲直りしようとしてるのわかってる。

きっと、本当は私のことを外見だけで好きになったんじゃないことも。

でも、気付いちゃったから。
裕くんの気持ち。


裕くん、私はまた、あなたに嘘をつくよ……あなたがさっき、私に嘘、ついたみたいに。


多分、今回の嘘は私のエゴじゃない。

そう、信じています。


「……っとに。」

あー、やばい、声、擦れそう。
泣いちゃだめ、負けるな自分。

「え?」
裕くんが聞き返す。

私はすぅっと息を吸った。

「本当に、迷惑。」

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