え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「お前、土曜日に矢野春華とうどん屋行った?」



「ん、ああ?なんで知ってるの?」


ごくごくと喉を鳴らしてカルピスを飲む岡田。

これがもし、スポーツドリンクだったら誰が見てもスポーツマンだ。


何口か飲むと、ペットボトルから口を離して話を続けた。

「なんか、隣のクラスの奴らが、永井ちょーヤバい奴って噂してて。お前、何したの?」



「はぁ⁉︎」

ぼくは眉をひそめた。

今の僕の顔はとても不機嫌そうだってことが自分でもわかる。

多分、あまりよくない類の噂なんだろう。

いつもズバズバ言うタイプの岡田が今日は歯切れは悪くないが、どこか言葉が曖昧だ。




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