え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「なんだー、やっぱり永井くん違うじゃん。」


「そーだよ、っていうか永井にそんなことする勇気ないと思う。」

ある男子の失礼極まりない発言に、
キャハハと女子の遠慮のない笑い声が起こった。


「よかった、ほんっと。もう朝から大変だったんだぜ?」

と、岡田がまたいつの間にか僕のカバンをあさって音楽雑誌を取り出しながら言う。

アオは何もなかったかのようにみんなの輪に戻っていった。



「僕、何してるんだろうね。」


気付いたら口から思考が出ていた。






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