え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「はーい、ざっくり決めてさっさと解散したいと思いまーす。」



6限のあと、帰りのホームルームでアオが声をあげた。



今日はどうやら、体育祭の種目決めらしい。


「委員長ー、そんな適当でいいんですかぁー?」


おちゃらけ系男子がふざけたように手をあげる。

そいつも、 椅子の上で胡座をかいていて、適当感が丸出しだ。


「じゃー、決めてくよー。」

「おい、クラスの大事な意見、無視すんなよ!」


ドッと笑いが起こる。


まぁ、多分、ここにいる人間の全員が実際のところ早く帰りたい、とか部活行きたいと思っているだろう。


アオは本当、みんなをまとめるのが上手いと思う。


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