え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
個室に行くと、荻野にいきなりマイクを握らされた。


「ほら、裕歌いなよ。ギター、一緒に弾いてあげるから。」


「僕に曲の選択権はないの。」

「…っ!うっさいわね。まだあんまり弾けないんだから文句言わないでよ!」




荻野とのこんなやり取りがなんだか懐かしい。



あ、この曲……
一番最初に竹内と中島と荻野との三人で集まったときに歌ったやつ。


「荻野、あれから、練習した?」


「ん?ちょっとだけねー。」


ニカッと気持ちよく笑う。


でも、なんだろう、この感じ。
どこか物足りないような……







アレ、ボクダレトクラベテルノ?




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