え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「じゃあ、仲直り、出来るよ。裕、頑張んなよ。」


「……。」

いや、そう簡単に割り切れないから苦労しているんだよ。


「ああ!もうっ!うじうじして、めんどくさっ!他に何か理由でもある訳?」

荻野が長い髪を自分でわーっとグシャグシャにする。



「元カノなんだ。」

「…誰の?」


「……春華は、兄貴の元カノ。」


次の瞬間、荻野はフリーズした。


荻野は小さいころから僕のことをしっている。


だから、僕の親がこどもに無関心だったことも、僕と兄貴の昔の仲の良さも知っている。


< 155 / 292 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop