え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「裕…さっきから、誰にモノ言ってんの?」



部屋の気圧が一気に下がる。


ヤバい。


直感でわかる。
兄貴とは4つも年が違う。


かないっこない。
昔からの防衛機能が僕の中で警報を鳴らす。


「話ってなに?」

僕はじっと、兄貴を見た。

春華とは、もう別れたんだ。
こいつに遠慮することはない。


「誰かさんがひとの彼女かっさらったって話。」



「……っ!」

なん…っ、で。兄貴、知ってる訳。


「春華だよ。今朝、春華から聞いた。」



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