え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
口の中がカラカラした。


「春華と、僕はなんともない。なんでもない。」

「今更、俺にそんな気ぃ使ってどうするの?」


どうして、兄貴もみんなも同じこと言うんだ。


これ以上、やめてくれ……頼むよ……

「別れた。僕が、振られた。」





ヒュッと、僕の顔のすぐ横をサラダの皿が飛んでった。

ガッシャーン


背後で皿が割れる音がした。


「な……にすんだよ。」


ヤバい。兄貴が、キレてる。
普段が穏やかな兄貴がキレるとろくなことが起こらない。

というか、兄貴がキレる要素、ないだろ。








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