え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「僕はもう、春華と別れたんだから、よりでもなんでも戻せばいいだろ。」
「ふざけんなっ!」
兄貴は向かいのテーブルに座っていたが、テーブルの反対に身を乗り出し僕のワイシャツの襟首を掴んで、僕を引き上げた。
「あいつがあの後、すぐにお前振るとか…ありえねぇーよ。てめぇ、春華に何したんだ⁉︎」
兄の目は鬼のようだ。
「お前、俺に気、遣ったのか?同情したのか?兄貴の元カノとなんか付き合えないとか思ったのかよっ⁉︎」
僕の身体が宙に浮く。
兄貴の言うことは全部、本当のことだった。
ああ、そういえば、岡田は弟がいるんだっけ。
岡田には兄の気持ちとか、わかるのかも。