え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
でも……



「僕に、兄貴の気持ちはわからない。兄貴にも僕の気持ちはわからない。」



無理だ。別れたの僕だって、後悔してる。

春華のこと、泣くほど好きだ。



僕は手元にあった、グラスの水を兄貴の頭にぶっかけた。


「ってめぇ!何すんだよ。」


僕は無我夢中で兄貴の手を払いのけると自分の部屋に逃げ込み、鍵をかけた。


どうしてこんなに上手くいかない?

兄貴も春華も傷つけた。
荻野にも、アオにも岡田にも心配かけて。



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