え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
春華は目をそらすと、一度だけ、首を縦に振って、一目散に階段を降りて行った。


やっぱり、まだ怒っていることは確かなようで。

LINEもすぐにブロックされてることがわかった。


「裕は午前、借り物競争だっけ?」

「うん。」


「なんかさー、ベタなやつお前に来ないかなー?」


「ベタなやつ?」


「“好きなひと”とか。」

ぶほっ


僕は飲んでいたお茶を吹き出した。



「うっわ、おめぇ、きたったねぇ。」
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