え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
好きなひと、なのは事実。
でも、告白?はしっくり来ない。

まだ、自分の中で整理がつかない。

兄貴は僕が別れて、僕だけが春華への気持ち隠してれば、またよりを戻すと信じていた。

兄貴は、かっこいいし、女の子のキビン?とかもわかる。

だからきっと、春華が傷ついてれば上手く慰めて、そのまま上手くやると思ってたんだ。



それがどんなにマヌケな策略かは、その夜に知ることになるけど。


春華がもう僕との関係を兄貴に話していたのは計算外だった。


「おー、北島先輩って可愛いよなー。」



今の競技は確か障害物競走。


ってことは走ってるのは2年の先輩だ。

見ると確かに一人だけ目を引くような美人がいて、一発であのひとだとわかった。



「好きなの?」

「いや、そういうんじゃない。今は陸上やりたいからそういうの興味ない。」


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