え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「おーと!?青団の一年男子は高嶺の花を借りて来たようです。紙には一体、何が書いてあったのでしょうか?」



司会者がすかさず、ゴールへ走る僕らを見咎めた。


ワーーと会場が湧く。



「さて、高嶺の花、矢野春華さんはこの人と一緒に夏祭り行くんですかー⁉︎」


司会者が、僕の紙を盗み見る。


ああ、最悪だ。



僕、きっと春華のこと、考え過ぎて、頭おかしくなったかも…

こんな大勢の前で告白しているようなもんじゃないか。




春華はゆっくりと、首を縦に振ると、駆け出した。

< 172 / 292 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop