え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
え……



「矢野さん⁉︎これはどういうことでしょう⁉︎」


司会者も混乱を隠せない。


会場もざわめきがいっそう大きくなった。

しかし、この場は体育祭の借り物競争。
文化祭の告白ステージではない。

競技の時間をこのために伸ばすわけにもいかず、なんとも微妙な空気で競技は再開された。







さっきの頷きは、司会者の質問への答えなのだろうか?


僕は春華がかけていった校舎裏に、一歩、足を踏み出した。


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