え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「おわ、びくったー。お前、どこ行ってたんだよ?」



僕は春華が泣き止むのを待って、岡田に缶ジュースを買って応援席に戻った。

岡田の首に当てた冷えたジュースを差し出す。


「ん。」


「あ?くれるの?」


「うん。リレーおつかれ。」



「サンキュー。じゃ、貰うわ。」



岡田は察しがいい。
それをわかってて、僕は今回、岡田にそうさせた。


多分、僕が春華と何があったか話したくないことを察してくれたのだろう。


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