え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
そこからの皆の打ち合わせはスムーズだった。

竹内はもともとドラムに興味があったらしく、二ヶ月前にお年玉をはたいて電子ドラムを買ったそうだ。

練習ではそれを使い、本番では既にドラムを教えてもらってるスタジオから借りる許可をもらってるらしい。

中島のキーボードは普段はスタジオのを借りて、ライブでは姉のを借りることになった。

中島の姉貴は少し大きめのライブハウスでやるくらい上手くて人気のあるバンドのキーボード担当らしい。


「毎週、火曜と金曜!スタジオc借りて練習しよう!」

ということでまとまった。
本当はもっと練習した方がいいけど、僕らのおこずかいじゃそれが限界、という話だ。

更に、僕らはバイトを始めることにした。

ギターや電子ドラムを購入したばかりの荻野や竹内は毎月のスタジオ代も危うい。

中島もいざやるなら貯金してマイキーボードが欲しいそうだ。

僕はたまたま金欠だったからそれに便乗した。
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