え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎







「今日、山口さん急に寝込んじゃったみたいで。代わりに永井くんに入ってもらうことになったから。」



事務所に入ってくるなりまくしたてるように早口で告げた店長の言葉を理解するのに少し、時間がかかった。


永井……



裕くん⁉︎


「はい……わかりました。」


努めて笑顔で返すと、店長はまたバタバタと事務所を出て行ってしまった。


時刻は17:30を少し回ったところ。

散々一人カラオケを楽しんだ……


ではなく、イマイチ気乗りしないまま2時間以上ダラダラとカラオケボックスで過ごした私が事務所のパイプイスに寄りかかっていたときの出来事だった。



裕くんと…同じシフト……



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