え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「参っちゃった、店長、急に頼むから。」


「本当だよねー。裕くん、今日よろしくね。」


「うん。」


自然に自然に。
平常心、平常心。



「私、着替えてくるね。」

「あ、僕も。」




ガチャンと、薄い更衣室の扉を後ろ手に閉めると私はヘナヘナとへたり込んだ。



「なんか、ドキドキする。」


意識したせいだろうか、前より裕くんを前にしたときの鼓動の速さが速い。


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