え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎

兄貴からのLINE

そんなこんなで1カ月後の木曜日の放課後、僕はバイト先に向かっていた。

肝心のバイト先、それは荻野の発言で意外とあっさり決まった。


「バイトさー、ここでいいんじゃない?さっきトイレにバイト募集の張り紙あったし。私と裕はとりあえずここで決まり!」


荻野曰く、ここのカラオケは楽器持ち込みOKだからバイト後に練習出来るとのことだ。

最初は僕と楽器の持ち込みの出来る荻野だけって話だったけれど、中島と竹内も結局カラオケにしたらしい。

「時給もいいしな。」

というのが竹内の言い分。

ただ、一度に大人数での応募だったからか、店の方も困り、働くのは先月いっぱいでやめる大学生のバイトと入れ替えということで話がついたのだ。


僕はそんな竹内の言葉を思い出しながら、駅前をカラオケ店舗に向け歩く。


ふと、反対側の歩道脇にパトカーが駐車してあるのが目についた。




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