え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
ふと、岡田のジャンプのページをめくる手が止まった。



「ん。」



岡田は拳を突き出した。



「君がそれやると……なんか迫力あるね。」


岡田はクスクス笑いが似合わないほどの男の中の漢だ。


砲丸やハンマー投げを軽々こなす彼は正直貧弱とは言えない。

「るっせーよ。決意表明聞いてやるつってんの。応援くらいしてやっから。」




僕は少し痛いくらいにガツンと岡田の拳に自分の拳をぶつけた。




もう、あと戻りできない。
必ず……夏祭りで告う。



< 212 / 292 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop