え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
“綺麗”


一瞬、わたしに向けたものならいいと思った。


絶対、花火に対してだってわかってはいるけど……



裕くんへの気持ちはとっくにあふれている。



それをわたしはもう一度、勇気を持って伝えたい。



前の告白とは全然違う。



前ももちろん、緊張したけど、玉砕覚悟だった。


今、裕くんは夏祭りに誘ってくれるくらいだから、きっと100パーセント玉砕ではない。


でも、だからこそ。

何も始まっていなかったあの頃とは違って、動き出すのが怖くなる。



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