え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
ひとりの手が肩に伸ばされる。


私は後ずさりした。


ジャリッと地面に転がる石が音をたてる。


すぐ後ろは車のボンネットだった。


逃げきれる……?


ダッシュに自信はある方だけど、思い直すと今日は浴衣だ。




「すみません、俺の連れです。」




頭を悩ませているとすっと、腕が一本割って入った。


手には黄色のシロップのかかったカキ氷。






「ん?何お前。」



男たちの空気がピリピリしたモノに変わる。


< 223 / 292 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop