え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
春華が僕と付き合い始めた次の日の公園で兄貴と会ったこと。


そのときの兄貴の気持ち。


テストが終わってから兄貴ともう一度だけ会ったこと。


「陽はね、裕くんのこと、大好きだと思う。テストが終わった日に会ったとき、裕くんのことお願いされた。」


胸が痛い。


キシキシいう。


兄貴がそんなこと言ったなんて。
一体、どんな気持ちだったのだろう。

僕は…




「最低だ。いつだって僕は自分ばかりだ。」




こんなこと言っても春華は困るだけだ。

でも口から零れ落ちた。


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