え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「母さんは…花が好きだった。ろくには世話できないのによく飾ってた。」






「…なぁ気づいてたか?親父がたまに花瓶の水かえてたの。」





ああ…僕は。



「わかってるよ……っ。親父は母さんを愛してなかったわけじゃない。」



確かに僕たちの家族はきっと崩壊していた。



仕事が忙しくてほとんど家に帰らない両親。


兄弟の僕らすら、最近は口を殆どきいていなかった。




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