え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
「でも、たまにお前、すっげー優しいから。自己中なくせして、必死に相手のこと考えるから。」



「なんの話……?」


なんだか話の方向性が変わってる気がする。



僕が母さんにそんな態度をとった覚えはない。


「春華のこと。お前のそういうとこ、すっげー、ムカつくの。」




「なっ!今はそんな話じゃなかったよね⁉︎」



親父に聞こえでもしたらどうするだよ⁉︎

ってか、そういえば兄貴に僕、宣戦布告していたようなもんだ。


昨日は話が中断されたけど。


「……でも、俺、そんなお前のこと嫌いになれねーわ。」


兄貴の低い声がシンとしたリビングに響いた。







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