え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
彼女はまた、黙り込んだ。

都合が悪くなると黙るクセは相変わらず。

嘘でもなんでも吐けばいいのに…

嘘でも、誰かの名前、挙げたらいいのに…

嘘がつけない彼女。


嘘でも誰か教えてくれたらよかった。


「俺の知ってる奴なんだ?」

本当は、こんな聞き方よくない。
俺は振られることは99パーセント確定で。


「…ん。」

消えちゃいそうな彼女の声。

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