え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
外に出ると仕事帰りの人々や学生で道路がごった返していた。

二人並んで歩くのは中々難しく、俺が前を歩いて、荻野が僕の制服の袖を掴んで、後ろから付いてくる。

こーやって、歩いてると可愛いとかおもっちゃうけど。

膝裏のズキズキした感覚がまだ残っていて、あまりそうは思わなかった。


「裕、明日ー、空いてる?」



「ん、ああ?空いてるけど?」

「カラオケで一緒に練習しない?」

「いいけど。」

「…あのさ、」

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