え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
…っ。
裕が春華ちゃんの手を握ったのを見て、私は駅のほうに駆け出した。
カラオケの約束とかもうどうだってよかった。
ちょうど階段を駆け下りてホームに着くと来た地元に帰る電車に乗った。
二駅が過ぎたころ、制服のポケットからスマホを出して、LINEのアプリを立ち上げた
『春華ちゃんと居たけどどうしたの?』
打たれた文字を10秒くらい見て、私は全部消して違う言葉を打った。
『用事出来たから先帰る』