え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
別に断って欲しかったわけじゃない。


でも、当たって砕けるくらいの覚悟の告白をすんなり受け入れられたのは、少し、不思議だった。


だって、裕くんとは玄関で陽を待つ時、話すだけで。

学校では多分、片手で数えるほどしか会話していない。

きっと、それだけで、好きになるのはあり得ないんじゃないかな…


私の顔?


それとも、誰でもよかった?



きっと、そんなとこなんだろうなぁ、とちょっとショックだった。



でも、裕くんの彼女になれたのは事実。
それは嬉しい。


あの声、近くで聴けるから。
あの声で、私の名前、呼んでくれた…
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