え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
あの男子の重い空気はいたたまれなかった。

「じゃあねー。」


荻野がハラハラ手を振ってA組に入っていく。


「おう。」

「荻野さん、またねー。」

僕と裕が応じる。


僕とアオはもう2つクラスをまたいだD組だ。


「荻野!ありがとう。」


僕はクラスに入って行こうとする荻野に2、3歩下がって告げた。


「……なんのこと?」


よかった。伝わった。






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