え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
あの間の取り方は伝わった、と感じるには十分だった。


あの廊下での大きな声のお陰で殺気はまだするものの、幾らかマシになった。


あれはきっと、荻野なりのレスキュー。


「まぁ、裕。多分、大変だろうけど、頑張れよ!俺、応援してるよー。」

「サンキュー。」


僕とアオも教室に入って別れた。
教室ではお互い違う奴らとつるんでる。


多くを詮索しない適当な距離のクラスメイト。
それが僕らの距離だ。




…にしても。

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