え、高嶺の花が僕の彼女⁉︎
私より、身長も高いし、ゴツゴツした手とか見ると男の子っていうのは分かってるんだけど。


かわいい、って思ってしまう。



声だけで一目惚れしたようなものだったけど、ひとつ、また好きが積もった。

「私、ayaka好きだー。あとpastnumberとか。」


目的の売り場へ足を進める。

「マジ⁉︎pastnumberは僕も好き。新曲聴いた?」

「聴いた聴いた!」

でも、やっぱり1番は…


「ミスチルやっぱりいいよなぁ。」

売り場に到着した裕くんはCDの背をすっと撫でる。

「それ、私も言おうとしてた。」

裕くんが手に取ったのはミスチルのニューアルバム。

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