pureLove 永遠の愛
4年前…親父が倒れた時
俺は中学1年だった。


当時.札付きの悪だった
兄貴が俺の部屋に入って来た。


「俺.卒業式が終わったら
すぐにイタリアに行くわ。
帰って来たら親父の店を
手伝おうと思ってる。
やっぱ親父の店は俺達兄弟
で守らなきゃいけねぇかな
と思ってよ。」


今まで見た事のない
兄貴の真剣な顔。


「兄貴…俺も一緒に行ったら
ダメかな?俺の小さい時からの
夢は親父みたいに料理人になる
事なんだ。
だから中学なんか行かなくても
いいと思ってる。」


「ダメだ…中学までは義務
教育なんだ。
だから今はちゃんと学校の
勉強しろ。
でも高校進学の時でも高校
卒業した後でもいいから。
その時期が来たら真剣に考
えてみてくれ。」


「わかった…。兄貴が帰って
来たら次は俺もイタリアに行く。」


「あぁ…。俺が居ない間
親父とお袋の事.頼んだぞ。」


1週間後…卒業式を終えて
すぐに兄貴はイタリアに
旅立った。
< 274 / 342 >

この作品をシェア

pagetop