pureLove 永遠の愛
気付くと誠に腕を掴まれていた。


「嫌だ!!離して!!」


もう…誠の存在は私にとって
恐怖でしかなかった。


好きだと思ってたのに…。


私は恋に恋してただけ
だったんだ…。


「…まだ好きなのか?」


「…もう好きじゃないよ。」


私はそう言うとなぜか沢村君に
話しを聞いてもらいたくて誠との
事をすべて話した。


告白されて自分の気持ちが
誠に無かったのにつき合っ
てしまった事。


でも好きになっていった事。


それからあの部屋の出来事。


沢村君は黙って聞いてくれた。


「私…当分は恋出来ないか
もしれない…。
また同じ事になっちゃうかもって
思うと怖いんだ。」


「……。」


「お互いの気持ちがひとつ
になって愛し合うって事は
自然な事だと思う。
でも今の私には無理…私っ
てまだまだ子供なんだよ。
でもそれでもいいかなって…。
本当に運命の人に出会った
時には自然と受け入れられ
ると思うから…。
だから無理して大人になん
かなりたくないの…。」


少し沢村君が頷いてくれた。
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