たった一つの宝物
転校生

夏奈SIDE

私は、桜川高等学校という学校に転校してきた。
それで、学校の説明を聞いている。
ありえないほど長い。

「ちょっと夏奈。ちゃんと聞いてないとダメよ。」

聞くのめんどくさいから、校長の髪の毛を見ている。

・・・バーコードハゲなんだけど。

「夏奈!校長先生がバーコードハゲでもずっと見てたら失礼でしょ!!レジに持ってったらレジのお姉さんがピッってしてくれるかもしれないけど見ちゃダメよ。」

お母さん・・・何気にヒドイ。

「・・・もう時間ですし教室までお連れします。」


私は今1-Aと書いてある教室の前に連れて来られた。

『転校生ってイケメンなんだって!!!』

・・・どっから来るんだ!!このガセネタは!!!と言いたくなるほどのウソばっかり聞こえてきた。
私は、男でもイケメンでもない。


そんなことを思っている間に私は教室に入って怒鳴っていた。

「ふざけんじゃねーよ。どっから来るんだ!!このガセネタはーーー!!!」

あっ・・・どうしよう。怒鳴ってしまった。まぁいいか・・・。

「そ・・・そんなこと言わないで・・・ね。彼女は武井夏奈です。仲良くしてあげてください。武井さん・・・の席は・・・そ・・・そこです。」

先生がおびえながら紹介する。


私は決められた席に着く。

「はじめまして!!これからよろしくねっ!!!」

なんか隣の席の人が話しかけてきた。
私、こういうタイプ嫌い・・・。

「・・・。」

普通に考えてこんな転校生と話しかける意味がわかんない。

「ねぇ、聞いてる?」

聞いてない。

「ねぇ。」

うるさい。

「ねぇ・・・。」

隣の人はもう声をかけなくなった。

「だ・・誰かた・・・武井さんに学校の案内をし・・・してあ・・・あげてください。」

先生はまだ私におびえている。

「はいはーい私やりまーす!!」

マジで・・・。

「じゃ・・・じゃあ案内し・・・してあげてくだ・・・さい」

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